東京都の廃食用油回収促進に係る事業に日本初の国産SAF大規模製造に向けた共同提案が採択

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2023年8月3日
株式会社レボインターナショナル
日揮ホールディングス株式会社
コスモ石油株式会社

東京都の廃食用油回収促進に係る事業に
日本初の国産SAF大規模製造に向けた共同提案が採択

株式会社レボインターナショナル(代表取締役:越川 哲也、以下「レボインターナショナル」)、日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO:佐藤 雅之、以下「日揮HD」)、コスモ石油株式会社(代表取締役社長:鈴木 康公、以下「コスモ石油」)、の3社は、東京都のSAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)製造に向けた公募事業「廃食用油回収促進に係る事業提案」に、このたび3社の共同提案事業が採択され、本日付で東京都と協定を締結したことをお知らせします。

東京都は、2050年までに、世界のCO2排出実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」の実現を目指し、持続可能な資源利用への転換を推進しています。航空業界では、2050年カーボンニュートラル達成のため、SAFの調達・使用に取り組んでいますが、原料となるバイオマス等の調達が課題となっています。SAFの原料となる廃食用油回収の拡大を図り、SAF製造へつなげる新たなサプライチェーン構築を後押しするため、本年4月に公募を開始していました。

今回東京都に採択された3社の共同提案事業「日本初の国産SAF大規模製造に向けた廃食用油回収促進事業」(以下「本事業」)は、家庭系廃食用油の回収促進や、事業系廃食用油の国産SAFへの利用促進、および国内資源循環による脱炭素社会の実現を目指すものです。
*東京都ホームぺージ: 廃食用油回収促進に係る事業提案の採択について
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/07/04/08.html

本事業では、東京都と共に、本年8月から2026年3月にかけて「家庭系廃食用油の回収」、「SAF製造・利用に関する教育活動」、「SAFイベント・キャンペーンの実施」、「回収した廃食用油のSAF利用可否に関する検討」という4つの取り組みを推進します。

1.家庭系廃食用油の回収
家庭系廃食用油の回収拠点(自治体の関連施設やサービスステーション、スーパーマーケットなど、都民が廃食用油を持ち込みやすい場所を想定)の整備に向けて、自治体や企業等に協力を呼びかけます。集まった廃食用油はレボインターナショナルが収集します。

2.SAF製造・利用に関する教育活動
自治体や企業と連携し、国産バイオ資源である廃食用油を用いたSAFの製造・利用をテーマとする教育活動を実施します。具体的には、航空会社の協力も得て、空港内の航空機格納施設等に学生を招待し、実際の航空機を前に廃食用油からSAFが製造される仕組みを説明する予定です。

教育活動のイメージ

3.SAFイベント・キャンペーンの実施
廃食用油の回収を促進する為に、商業ビルや自社ビルなどを所有する企業の協力を得て、国内資源循環による脱炭素社会実現に向けたプロジェクト「Fry to Fly Project」の一環で、廃食用油を原料とするSAFの周知イベントなどを実施します。

SAF 周知イベント実施のイメージ

4.回収した廃食用油のSAF利用に関する検討
3社がコスモ石油堺製油所で建設中のSAF大規模製造実証設備*において、都内各所から回収した廃食用油がプラントで受入可能であるかについてサンプル調査を実施します。具体的には、天かすなどの不純物、水分、金属分の濃度等が受入許容範囲内となっているか確認を行います。
*本件は国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より採択を受けた助成事業において建設するものです。

今後、レボインターナショナル、日揮HD、コスモ石油の3社は、東京都の採択事業を弾みとして、SAFのサプライチェーン構築に向けた事業開発を加速させるとともに、日本国内における脱炭素化に向けた資源循環の機運を高め、大阪・関西万博の開催により世界の関心がさらに高まる2025年に国産SAFを供給できる体制を整えていく所存です。

<3社の役割について>

日揮HD・本取り組み全体の主導
・協力自治体、企業などの探索
・キャンペーン内容の企画
コスモ石油・回収した廃食用油の品質確認
・回収拠点としてのサービスステーション利用等の検討
・SAFの製造、供給
レボインターナショナル・廃食用油の収集
・市民回収ノウハウの提供


<本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先>

株式会社レボインターナショナル
電話:075-604-0518

23.08.03_プレスリリース