2020年12月2日
各位
株式会社レボインターナショナル
使用済み食用油を原料とした次世代バイオガソリンの新たな時代に向けたセーフティーカーでの利用から
株式会社レボインターナショナル(代表取締役:越川哲也、本社:京都府京都市伏見区)は、使用済み食用油を原料とした、次世代バイオガソリン「仮称:SBP(Sustainable Bio Petrol:持続可能なバイオガソリン)」の国内外における自動車レースの競技車両等での利用に向けた取組みを本年11月から開始しました。
世界的な温室効果ガス(GHG)排出量削減への対応が求められる中、有限資源である化石燃料を使用するガソリンエンジン・ディーゼルエンジン搭載車の販売を将来的に禁止するEUや米国一部地域での政策に見られるように、持続可能なモビリティ社会を求める声は高まりを見せており、これまで社会経済をけん引してきた自動車業界においても、その解決策の一つとしての、カーボンニュートラルとなる持続可能なバイオ燃料の安定供給・利用への期待が高まっています。
こうした状況の下、世界最高峰の自動車レースであるF1では、持続可能なバイオ燃料や合成燃料の使用を前提とした新型エンジンユニットの開発、また機材やスタッフの移動、各施設やファクトリーでのGHG排出削減を進め、2030年までにカーボンニュートラル化を達成する計画を発表しました。これを受け、国内の自動車レース開催においても競技車両等に使用する燃料の検討等、大会運営におけるGHG排出量の大幅な低減に対する取り組みが急務となっています。
このような状況を受け、国内レース競技開催時の燃料を持続可能なバイオ燃料にシフトする取り組みとして、使用済み食用油を原料としたバイオディーゼル燃料を長年に亘り製造供給し、これまでに国内耐久レースや世界初となるパリダカールラリーにも参加した随一の実績があるレボインターナショナルが、この度新たに開発に成功した低圧水素化接触分解触媒技術にて製造したバイオナフサを10%混合したSBPを、先ずは株式会社GTアソシエイションの協力を得て世界に先駆け11月28日・29日 に富士スピードウェイで開催されたSUPER GTシリーズ最終戦にて、競技運営車両であるセーフティーカー(SAFETY CAR:SC)の燃料として供給し、一切のトラブルなく「競技時の安全な運営とGHG排出削減」に貢献いたしました。
今後は国内外における使用済み食用油を原料とするSBPの自動車レースの競技車両等への安定的な供給を目指し、利用者の立場である自動車会社も交え、更なる安全性評価を行い、本格利用に向けた取り組みを進め、これらの取り組みを通じSBP含めた持続可能なエネルギーの利用拡大を目指します。
こうした取り組みにより、GHG排出量の削減を推進し、持続可能な循環型社会の形成に貢献してまいります。
参考:本取組みイメージ図
株式会社レボインターナショナルについて
レボインターナショナルは、全国規模での使用済み食用油の引取ネットワークを構築し、自社開発の製造プロセスにより京都市を始めとし、長年に亘り国内外にバイオディーゼル燃料の製造販売を行い、原料調達・技術開発・製造販売の自社一貫体制を確立し、日本初の品質規格策定協力など、パイオニア企業として随一の実績を築いてきました。
今後、更に技術の開発、また使用済み食用油の引取ネットワークを拡充すると共に、新たな原料油脂の調達も本格化させ、本取組みにより国内外需要の創出を図り、バイオマス循環資源としての利用を拡大し、地域循環共生圏の構築に取り組んでまいります。
ホームページ https://revo-international.co.jp/
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社レボインターナショナル 業務部 営業課 永田・知見
電話:075-604-0518 / メール:nanohana@e-revo.jp